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「TOKYO アイヌ」の撮影が続く中、アイヌの人々が発する様々な言葉、物語に耳を傾ける。
先日聴いたこの言葉、心にしっかりとめておきたいと感じた。 少し知識があったり、少し勉強をすると、自分の独自な視点を持ってしまう。それが意外と人の足を踏みつけることになる。 この言葉を発した方は、ひとりで生きていくために北海道を離れ、東京で教職に就いた。日本の知識人の仲間入りができるかも知れないと思った。しかし、できなかった。彼は今、肉体労働をし、暗くなるまで、疲れ切るまで、働いているという。それで良かったという。そういう暮らしの中から、彼が見いだした言葉がこれだ。 彼の発する言葉は優しい。そして静かな哀しみと、深い怒りとを帯びている。 私は我が身を振り返り、何度も何度もこの言葉を反芻する。
by travelingtree
| 2008-06-12 22:48
| Documentary
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