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ドキュメンタリー映画『TOKYO アイヌ』の完成公開試写会では、上映後、感想のシェアリングやアンケートへの感想の記入をお願いした。 100人いれば100通りの感想、観方が提示されて、大変興味深かった。 ある人は、分かりやすくまとめられていると言い、ある人は、何が言いたいのか分からないと言い、ある人はエンターテインメントとして成立していると言い、ある人は気の抜けたビールのようだと言い、、、。 観る者自身が映し出される映画とでも言えようか。 そして、製作者が思いも寄らなかった視点を教えられると、自分が作ったのではない別の映画を見せられたような気分になる。 ある人は、私が撮影した東京の映像が、東京ではないようだ、日本人が撮影した東京に見えないと言う。『ブラック・レイン』(リドリー・スコット監督)の世界じゃない?と別の人が言う。 そして、別の試写会では、「リドリー・スコットが好きですか?」と聞かれたことがあった。光の使い方が、彼の映画を連想させる、と。 『ブレードランナー』(リドリー・スコット監督)はロードショーを観て、その後、レーザー・ディスクからDVDまで手に入れ何度も観ているが、特に影響を受けたというわけではないし、その演出手法を真似たつもりはない。 私はただ、そこに見えた東京を撮影しただけなのに、他者の目線で見ると、そんなふうにも見えるのだということが、面白くもあり、リドリー・スコットと比較されたことは、嬉しくもあった。 映画は生き物であり、成長して、いろいろな姿を見せてくれるものなのだと言う思いを、再認識させられる出来事だった。 #
by travelingtree
| 2010-10-21 19:40
| Documentary
10月17日をもって、首都圏での試写会は終了しました。 たくさんの方々にご来場頂き、本当にありがとうございます。 これからの自主上映会もよろしくお願いします。 10月9日(土) 千葉・木更津市民会館第4会議室 18:30 開場 18:45 上映開始 10月10日(日) 埼玉・飯能市民会館202会議室 13:30 開場 13:45 上映開始 10月11日(月・祝) 東京・文京区シビックセンター5F 区民会議室C 13:30 開場 14:00 上映開始 10月11日(月・祝) 長野・安曇野市 シャロムヒュッテ 1回目 9:30 開場 10:00 上映開始 2回目 14:00 開場 14:30 上映開始 10月14日(木)〜17日(日) 神奈川・新横浜 スペース・オルタ 平日は、14:00〜 18:30〜 の2回上映 土日は、12:00〜 15:00〜 18:00〜 の3回上映 詳しい情報はこちらを↓ http://www.2kamuymintara.com/film/schedule.htm #
by travelingtree
| 2010-10-17 23:45
| Documentary
昨日は、長野・安曇野のシャロムヒュッテで『TOKYO アイヌ』の試写会が行われ、私も出席した。 シャロムを訪れるのは本当に久しぶり。でも再会する人々は変わらぬ笑顔、いやいや、以前にも増して輝いている笑顔で迎えてくれた。 試写会には東は神奈川、西は兵庫からという、シャロムの客層のように広い地域からの参加者が集まってくれた。 映画を見終わったあとの感想のシェアリングは、2回とも1時間を超え、そのシェアリングによって、この映画が一層、観た人々の心に深く刻み込まれたようだった。 多くの方に、この映画はもっと沢山の人に観てもらわなければ、と言っていただいた。上映会の輪の広がりを実感できた、実り多き試写会だった。 開催に尽力頂いたうたさん、そしてシャロムの臼井さん、本当にありがとう! #
by travelingtree
| 2010-10-12 23:50
| Documentary
現在発売中の図書新聞2986号(10月16日号)に、『TOKYO アイヌ』の最初の映画評が掲載されています。 “激しい映像があるわけではない。説教じみたナレーションや感動を誘発するBGMがあるわけでもない。驚かしたり、慌てさせようという挑発など全くない。古いアイヌの物語を静かに聞くように、都会のビルの谷間を吹き抜ける風を感じるように、穏やかでさりげない。淡々と高ぶることなく語りかけてくる登場人物たち。語り口は、一時の興奮や物言いとは無縁の地平にある。一人一人が、一人一人の人生を生きて来た。そこには「アイヌであること」が深く関わっていた。それを、知って貰おうと心をこめて話してくれる。まるで自分の子供らに話すように、話してくれる。話すことが、すでに文化であることを思う。 『TOKYO アイヌ』という映画を見事に捉えていただいたこの映画評が、最初に出てきたことに深く感謝します。 #
by travelingtree
| 2010-10-09 20:55
| Documentary
ドキュメンタリー映画『TOKYO アイヌ』の完成公開試写会で配布されている資料に、監督である私の言葉が掲載されている。 ここで紹介する。 2007年初頭、「アイヌの映画を撮影してくれないか」と依頼された時、私は「アイヌの若い人でやる人はいないのか?」と問いかけました。何も知らない外の人間が撮るのではなく、自分たちでコミュニティの中でぶつかり合いながら作ることのほうが、より大きな実りになると考えたからです。 #
by travelingtree
| 2010-10-03 22:57
| Documentary
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